ブナイブリスもラッセルに出資している ②

「イルミナティ 悪魔の13血流―世界を収奪支配する巨大名家の素顔」 40

フリッツ スプリングマイヤー (著), Fritz Springmeier (原著), 太田 龍 (翻訳) P460より

ブナイブリスもラッセルに出資している ②

シオニズムは実際にラッセルの展望した、世界の首都エルサレムを擁する世界的国家イスラエル国の設立を成し遂げている。例えば、イーガル・アルドンは1975年9月30日、国連でイスラエル国家のため(つまりある意味ではシオニズムと世界中のユダヤ人のため)演説し、シオニズムとは「要約するとイスラエルに関する予言の、国家的世界的展望を実現するための絶え間ない、たゆまぬ努力である」と定義した。祖国の建設だけでは十分ではなく、『タルムード』に書かれている世界の王国を、イスラエルの千年王国として実現することが彼らの目標なのである。

ものみの塔協会はイデッシュ語の定期新聞『声(Di Stimme)』を世界中に配給した。特にロシアには重点的に配布されるように手配した。ロシアに住むユダヤ人たちにパレスティナに移住する気を起こさせるためである。その新聞はうわべはキリスト教系だったので、配給に関してユダヤ系出版物ほど規制を受けなかったのである。

ものみの塔協会はこの『声(Di Stimme)』紙を、誰にでも「何部でも無料」で配布した。ものみの塔の財政的後ろ盾には、限度というものがなかったようである。

いわばユダヤの新聞を「何部でも無料」で配布したその年、ものみの塔協会の帳簿は224万1593ドルの赤字になった。「私たちはこの負債がすぐに解消されることを疑いません。それでもやはり赤字が去年のほぼ二倍に膨らんでいるという事実は、私たちが幾分活動にブレーキをかけるべきだということを警告しています」(「WTR」1911年)

そこで協会はどのように警告を受けとめ、ブレーキをかけたのだろうか。何百万部ものシオニストの出版物を印刷し、無料で配布することはやめたのだろうか。答えはノーである。彼らは指導者をうまくけしかけて、より多くの寄付を集めさせはしたが、世界規模のシオニスト出版物を無料で配布するペースは落とさなかった。この理由は1911年1月1日号の『ものみの塔』に遠回しな表現で述べられている。つまりユダヤ筋から資金が投じられていたのである。「『声(Di Stimme)』の配布は、内容に関心を持ったユダヤ系新聞社によって支援された…」

ラッセルの成功の背後には常に陰の後援者たちの存在があった。1882年にラッセルは指導者たちに「これまでも多大な貢献をしてくださったある兄弟が、領収書の超過分1000ドルまでは負債わ保証してくださることになりました」と語っている。

9000ドルとか1000ドルといった匿名の寄付はときおり記録されているが、ものみの塔協会の活動を見る限り、実際にはほとんど、金額の欄に書き込みのない白紙小切手を受け取っていたはずなのである。

さらにラッセルが気安くユダヤの指導者たちを訪問し、ともに仕事をし、手紙を書いていることからも、彼らが親しい間柄であったことがわかるのである。

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